市販のカラーって髪が傷みそうだけど、使ったらどのくらい傷むの?手軽なのは惹かれるけどなんか怖い。上手に染まるの?市販カラーを使おうか迷っている人、または市販カラーで髪が傷んだ経験のある人は、是非最後までご覧になってください。美容師が市販カラーがなぜ傷むのかを解説します。
市販カラー傷む?
市販のカラーはサロンカラーと比べると、どのように使用しても傷みの度合いは大きくなります。一度市販カラーを使用すると、その傷みは1年間影響があるとも言われています。
市販カラーの傷みの原因
1、アルカリ剤の種類
2、お薬の調合と施術方法
3、前処理と後処理
では、一つずつ詳しくみていきましょう。
1、アルカリ剤の種類
ヘアカラー剤には「アルカリ剤」という成分が含まれます。
アルカリ剤は髪のキューティクルを開く作用があるので、市販カラー剤にもサロンカラー剤にもどちらにも含まれる必須成分です。
アルカリ剤には種類があり、ヘアカラーでは大きく分けて「揮発性」のものと「非揮発性」の2種類があります。2種類の特徴はそれぞれ
「揮発性」
施術中の匂いがきついが髪に残りづらい。
「非揮発性」
施術中の匂いはしないが髪に残りやすい。
髪は「弱酸性」のため、アルカリが髪に残ることは、端的に言うと髪が傷むということになります。
サロンカラーは「揮発性」のアルカリ剤を使用しています。いわゆる「美容院独特の匂い」です。
市販カラーは主に「非揮発性」アルカリ剤を使用しています。そのため、薬そのものが、髪に傷みを与えやすいと言えます。
2、お薬の調合と施術方法
サロンカラーでは、一般的に髪の傷みの状態(伸びてきた根元の部分、すでに染まっている部分、毛先の傷みが激しい部分、など)によって、強さの違う数種類のお薬を塗り分けます。
それにより髪の傷みを最小限に抑えながら、施術します。
一方、市販カラーは1種類のお薬で全体を染めていくため、毛先の傷みが激しい部分には、過剰な負担がかかります。
3、前処理と後処理
前処理とは、ヘアカラー剤を髪に塗布する前に、あらかじめタンパク質を補い色持ちをよくしたり、保護して過剰な傷みを抑えることをいいます。
後処理とは、残留アルカリを除去し、髪を弱酸性に戻すことを指します。
サロンカラーでは、基本的に前処理後処理を行い施術していきますが、市販カラーにはありません。
市販カラーのメリット
市販カラーのメリットは、「いつでも手軽」「安価」です。
まとめ
市販カラーの傷みは大きい。 市販カラーの傷みの原因 1、アルカリ剤の種類 2、お薬の調合と施術方法 3、前処理と後処理 市販カラーのメリット 「いつでも手軽」「安価」
いかがでしょうか?
傷みを抑えるなら、「サロンカラー」一択。手軽で安価なら「市販カラー」一択。
両立はあり得ません。どちらかを選ぶことになります。
「なんとなくは分かっていたけど、詳しく知ることができた」と、参考にしていただけたら嬉しく思います。
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