「傷まない白髪染めってある?」
結論
ヘアマニキュア、ヘナ、その他植物系染毛剤は全く傷みません。
ヘアカラーではありえません。。。
詳しい説明
1・白髪染めの傷みの原因
2・白髪染めのお薬とは
3・傷みを軽減する方法(サロン編・ホームケア編)
4・全く傷まない白髪染め
1・白髪染めの傷みの原因
主な原因はアルカリ、過酸化水素
アルカリ
髪の毛には「色素がくっつく場所」があります。「髪が染まる」仕組みを詳しく言うと
「色素がキューティクルをすり抜け髪内部に入り込み、内部のタンパク質とくっつき発色する」
これが髪が染まる仕組みです。まずキューティクルをすり抜ける必要があります。
キューティクルは髪を守っているもので、うろこ状に重なり固く、水になじみづらい部分と油になじみづらい部分が混在していて、一言で言うと結構強いです。その強いキューティクルをすり抜けるために必要なものが、「アルカリ」になります。アルカリにはキューティクルを開く作用があります。
固く守っているものをこじ開けるわけですから、髪には負担になります=傷みを伴います。
過酸化水素
過酸化水素の役割は色素と髪内部のタンパク質がくっつくのを手助けする役割と、髪が黒く見える要因になっている「メラニン」を壊す役割があります。メラニンを壊すことで「脱色」され、髪は茶色くなります。同時に髪の強度が失われます=傷みを伴います。
ここまでがヘアカラーで髪が染まる仕組みのお話です。
2021年現在では、以上の行程はヘアカラーで白髪を染めるためには必須です。ですので「傷まない白髪染めというのもはありえません。
3・で、ご説明をしますが、傷みを軽減する方法はありますので「今までより傷まない白髪染め」とか「ノウハウを駆使した極力傷まない白髪染め」という表現が正確かもしれませんね。
2・白髪染めのお薬とは
「アルカリ」「過酸化水素」「色素」この3つがメインです。そしてこの3つがないとヘアカラーで白髪を染めることはできません。「色素」には多くの場合ジアミンという成分が含まれています。白髪染めで頭皮が荒れてしまう人がいらっしゃいますが、その多くの場合はジアミンが原因によるかぶれです。
頭皮へ負担を与える色素。髪のダメージになるアルカリ、過酸化水素。
「これじゃもう白髪染めなんて出来ないよー」という声が聞こえてきそうです。。。
事実、それで白髪染めをやめられる人もいます。その結果「やっぱり年多く見られる。。。」とおっしゃる人もいます。
理想の髪色をあきらめて、髪や頭皮への負担がない白髪染めにする人もいらっしゃいます。
頭皮や髪の負担を認識し、それでもきっちり白髪染めて、デザインも楽しみたいー!という人もいらっしゃいます。
それはこういった事実を知った上で、判断すれば良いと思います。知っていて選ぶのと、知らずになんとなくしているのでは、対処やその後も大きく違ってきますからね。このブログをご覧のあなたには、事実を認識して、ご自身の価値観にあった選択をしてほしいなと思います。
3・傷みを軽減する方法(サロン編・ホームケア編)
(サロン編)
使用する薬剤については、プロである美容師に任せましょう。信頼できる美容師を見つけてください。
髪のダメージ度合いや仕上がりの目的に合わせて、アルカリ量を調節することができます。
後処理といって、ヘアカラーを流すシャンプー後に残留アルカリを除去するお薬があります。
アルカリ量と同様に過酸化水素の濃度を調節することができます。
前処理といって、ヘアカラーを塗布する前に髪へタンパク質を補充することができます。
頭皮やお肌を保護するオイルやクリームを塗布して、頭皮の負担を減らすことができます。
プラス
無料、有料、金額の違いはありますが、それぞれのサロンでプラスケアのメニューがあります。メニューによって効果は様々ですので、ご自身の髪にあったメニューを選んでください。
(ホームケア編)
ここでは「これ全部やれば完璧!」というご提案をします。どれも重要なことですが、全部やれない場合もあると思います、その場合はあなた自身が「これはできるな♪」というところから始めてください。
1、夜は髪をしっかり乾かしてから寝る
2、カラーケア用のシャンプー&トリートメントを使う
3、ヘアマスクを使う
4、アウトバストリートメントを使う
5、ホームカラーはしない
以上です。やってみてください♪
おすすめの商品はこちらに詳しく書いてますので、ぜひご覧になってください。
4・全く傷まない白髪染め
ヘアマニキュア、ヘナ、その他植物系染毛剤など
一概に全てとは言えませんが、目安は黒髪を明るくできるか、できないか。
黒髪を明るくしない場合は、薬にアルカリや過酸化水素が必要ないため、全く傷まないということが可能になります。
白髪の量が多い場合は、ベージュ系やペールカラーのマニキュアでメッシュ状の部分染めをすると、すごくおしゃれで個人的にはオススメです♪
こちらの記事も参考にしてください
まとめ ヘアカラーでダメージゼロは不可能だが、軽減する方法はある。 ヘアマニキュアやヘナでダメージゼロで白髪染めをすることはできるが黒髪を明るくすることはできない。
コメント